ライフイベント前までに身につけておきたいスキル
特定のスキルを突き詰めておく
女性エンジニアは、ほかの職業に比べて産休・育休後の職場復帰をしやすいのが魅力です。というのも、IT業界は慢性的な人材不足の状態が続いており、人手が足りていません。男女関係なく、ITのスキルを持っていれば求められ、仕事も豊富にあります。そうした需要の高さといつでも戻ってこれるという安心感から、たとえ結婚や出産といったライフイベントでブランク期間が生じても、その貴重なプライベートの時間を十分に満喫できるのです。
ただ、需要が高いとは言え近年エンジニア自体も増えてきており、ライバルが多い状態でもあります。そのため、いかにライフイベントを迎える前までに他者との差別化を図れるスキルを習得しておくかが鍵となるでしょう。
女性エンジニアが産休・育休に入る前に得ておきたいスキルの1つは、テクニカルスキルです。しかも、幅広く知識や技術を習得しておくというよりも、ある特定のスキルを極めてスペシャリストの位置まで到達しておくと、なお存在を示すことができます。まだ多くの人が使いこなせていないプログラミング言語を習得したり、特定のスキルを突き詰めてスペシャリストとしての大きな実績を挙げたり、できるだけほかの人では代替が難しいスキルを習得しておくのが望ましいです。
ポータブルスキルは強みに
テクニカルスキル同様、マネジメントスキルや語学力といったどこでも通用するポータブルスキルもライフイベント前に身につけておくべきでしょう。プログラミング言語や技術的なスキルは産休・育休中にも学ぼうとおもったら自力で学ぶことができます。しかし、マネジメントスキルや顧客折衝スキルといった相手がいること前提のスキルは、現場を離れている間は学べません。そして、産休・育休でブランクを経たとしても、このポータブルスキルは衰えることはなく、エンジニアとして活躍するにあたって自身の大きな強みとなります。特に、マネジメント経験を十分に積んでおくと、復帰後もそのポジションでの仕事を得やすく、長期的に第一線で活躍できるでしょう。
また、復帰後で勤務時間に制限が出てきてしまうと、まとまった時間を確保できずポータブルスキルを習得するまでに長い道のりとなってしまいます。そのため、できるだけライフイベントを迎える前の早い段階でマネジメントの実務経験を積んでおいたほうが良いのです。
女性エンジニアとして輝きつつも、ライフイベントも大切にしたいのであれば、こうしたスキルを予め得る努力をし、もし難しい場合はプライベートも満喫できる職場への転職やフリーランスに転向するといった方向性に進んでみてもいいかもしれません。
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