男性と比べどのような差があるのか
女性のエンジニアは全体の1割にも満たない
エンジニアといえば、女性よりも男性の方が多いというイメージがあるかと思います。確かに、エンジニアの大半は男性が占めており、女性のエンジニアは全体でも数が少ないのが現状です。Web・IT業界のフリーランスでは、女性のエンジニアは全体の約7%、1割にも満たないのです。では、なぜ女性のエンジニアはここまで少ないのでしょうか。
エンジニアのイメージとして「コミュニケーションの苦手なタイプ」といったネガティブな印象を持つ方が多く、そもそもエンジニア職を志望する女性が少ないことにあります。一方で、女性エンジニアが働く理由として、「プログラミングが面白い」「場所を選ばずに仕事ができる」などといったことも挙げられており、現在では、若い女性をターゲットにしたプログラミングスクールなども増えてきています。
女性エンジニアの求人は?
数あるエンジニアの中でも、特に女性が活躍している案件は、「コスメ系企業の社内システム開発」や「ファッション系ECサイト開発」「ソーシャルゲーム開発」など多岐にわたります。一部の大手企業では、まだまだ少数ではありますが「産休・育休制度」や「残業が少なめ」など、女性にとって嬉しい制度が充実している企業もあります。多くの企業がエンジニア不足の現在、求人がないという事はありません。
エンジニア職の男女の差
技術と知識がある方であれば、作業そのものに男女の差はありません。しかし、妊娠・出産をした女性は、子供中心の生活になるため、今まで通りに仕事ができる保証がありません。会社に託児所がなければ保育園に預けることになりますが、定員オーバーで預けることも難しい状況です。
また、もう一つの問題として、体力面が挙げられます。疲労に対する持久力に男女の差があることは、医学的に証明されており、女性は月経によってホルモンバランスも崩れやすいので、体調管理がとても大切です。エンジニアは残業が多く、その分体調を崩しやすい職業です。それさえ管理できれば体力面で不利になることはないでしょう。
未経験からエンジニアになるには
未経験でも、学ぶ意欲があれば、採用してもらうことができます。今ではオンラインスクールなどで学習できますし、会社に入ってから先輩エンジニアと作業していくことで、技術を習得できます。男女差が少ないエンジニア職は、キャリアアップを目指して男性と同じ評価や収入を目指す女性エンジニアも多くいます。学ぶ気持ちがあればいつでも始めることができるのです。
女性エンジニアの管理職
「寿退社」や「ITエンジニアに興味を持つ女性が少ない」という点から、女性の管理職が少ない傾向にあります。また、管理職にはマイナスなイメージを持たれやすく、魅力を知っている人が少ないのが現状です。実際に経験した方のお話では、「上に行けば行くほど楽になる」「クライアントに直接影響を与えられる仕事ができる」事を実感している方が多く、やりがいも感じられているようです。
キャリアプラン
キャリアプランには3つの方向性がありますが、現場で働き続けたいのであれば常に新しい情報キャッチして、エンジニアとしてキャリアを積んで専門家になることを目指すといいでしょう。ブランクがある方にはマネジメントがおすすめです。プロジェクト全体の管理をする力が必要ですが、常に新しい技術を身につける必要はないので、妊娠や出産などでブランクがある人も対応することが出来ます。
また、エンジニアとしての技術や知識を生かし、新しい別の職種にキャリアチェンジする方もいます。フリーランスとして働くということも選択肢の一つですが、そのためにはエンジニアとしての技術の他に、様々な知識が必要です。これからキャリアプランを決める際に、常に新しい技術を学ぶ癖をつける、コミュニケーション能力をつけるなど、経験を積み重ねることが大切です。
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